デイヴィッド・リンチ
![ツイン・ピークス : ローラ・パーマー最後の7日間 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/2134DFKHC6L._SL160_.jpg)
さびれた町で発生した女子高校生殺人事件をめぐって繰り広げられる不可思議な騒動の数々を描き、全世界で大ブームを巻き起こしたTVシリーズ『ツイン・ピークス』。本作は、その殺人事件の被害者ローラ・パーマー(シェリル・リー)が殺されるまでの模様を描いた前日譚としての性質をもつ映画であり、TVシリーズで解明されなかった謎の数々がこれで説き明かされるという前振りだったのだが、TV&映画の製作総指揮・監督であるデヴィッド・リンチの愉快犯ぶりをとことん痛感できる作品。しかし、TV版をまったく知らなくても一応は楽しめる作りになっているのは、ひねくれリンチらしからぬ大サービスだったのかもしれない。(的田也寸志)
ツインピークスは完結出来たのか?
TV版の『ツインピークス』はラストに謎、と言うか大きな衝撃を残して終わりました。
ある人はそのラストに失望し、ある人はニヤリとし(私がそうです)、ある人はキョトンとしてしまったと思います。
そんなあらゆる意味で問題作であったTVドラマ『ツインピークス』に終止符を討つと期待して本作を観る方が殆どではないかと思います。
この映画を観た『ツインピークス』ファンの感想でよく耳にするのが、『既成事実を映像化しただけの単なる前日談じゃないか!』と言う様な意見と『メビウスの輪のようなドラマ版のラストと始まりの橋渡しだ』と言った意見です。
私には、そのどちらも間違いではないと思います。
映画の冒頭、テレサバンクス事件の捜査を始める際に、赤いドレスの女が出てきます、彼女の仕種や格好から、捜査官は一筋縄では行かない事件である事を悟るのですが、唯一つ、胸に刺した『青いバラ』の意味だけはおざなりにして物語は進行します。
青いバラ=作る事が不可能とされている(当時)=解決不可能の事件
(青いバラについては2008年の現在には可能)
と、言った決定的なヒントがそこに隠されています。
よく、映画版のみでも楽しめると言う意見がありますが、実際、理解度は半分程度かとおもいます。さらに、ローラー・パーマー事件のラスト(ドラマ版エピソード16)辺りまで見ておけば問題ないと言った意見もありますが、この時点で理解度は七割程度と感じます。
セカンドシーズン後半の『ブラックロッジ』に関わる話を良く理解した上で鑑賞せねば、
●始めの捜査官が何故消えたのか?また、あの指輪の文様は何の意味が有るのか?
●デヴィッド・ボウイは一体何者なのか?
●『ブラック・ロッジ』内の『老けたクーパー』と『現在の姿のままのクーパー』の違いは何か?
●アニーがベッドで語る『クーパーは良い人だからロッジを出られない』とはどういう意味か?
が到底理解できません。
私は以上を理解した上で、『ツイン・ピークス』の物語は完全に完結したと納得できました。
この映画は、グダグダに終わってしまったドラマ版にしっかり引導を渡せたと思います。
ただあくまでも『既成事実を映像化しただけの単なる前日談』でもあり『メビウスの輪のようなドラマ版のラストと始まりの橋渡し』なのです。
つまり、この物語の本質はドラマ版にあるのです。
それでいて作品として成立している事に、リンチの非凡さを感じます。
※この旧版に収録されている特典映像は、再販版には無い中々貴重な物です。PALマスターなのは残念ですが、内容はこちらのディスクの方が楽しめると思います。
TV版見てなかったのに面白かったって一体。
TV版はインフラが整ってなかったので一切見てなかったのですが、
映画版になって某見放題チャンネルに入り、繰り返し見ました。
面白かった。
意味が分からないところが一杯あったけど、面白かった。
リンチワールドの映像のクセも魅力的だし、フリークはいってる
登場人物たちも最高ですね。
意味や理由や謎解きを超えたところでおもしろかたです。
それにしてもアメリカ人ってドーナツとか好きね。甘いもの苦手なので
うわーっと思いました。
地球上の場末
一貫したリンチ独特のアメリカの場末感。黄金時代をドラッグと反戦で終えたアメリカ史はリンチにとってハッキリとした地球上の場末なのかもしれない。あるのはここで描かれるような残骸と腐乱した廃墟の街で暮らす普通の怪人達だ。